スイングの以前に

草野球のバッティングでは何が重要でしょうか?

もちろんボールを強く遠くに飛ばすための力強いスイングも大切ですし、投球をしっかり捉えるタイミングの取り方も重要です。
しかし、その前に草野球レベルの打者にはこれでもかというくらい空振りして三振の山を築く人もけっこういます。
そうバットとボールが当たらなければ始まらないですよね。

けっこう前になりますが、東大の研究チームがバッティングロボットというのを作ってテレビで紹介されてました。
YOUTUBEで動画を探したんですが、バッティングだけでなくピッチングロボットもセットのものしか見つからなかったけど参考までに・・・

このロボット君1/1000秒でコマ撮りできるカメラの目でボールを捉えてその軌道を瞬時に計算予測して的確にバットを振り百発百中でボールを弾き返すことができるとのこと。
しかも300km/hの超速球や変化球までバッティング可能だそうです。

こんなバッターいたら投手はたまったもんじゃないですね。
もちろん、人間では百発百中とはいきませんし300km/hの超速球は打てないでしょうがこのロボットは超シンプルにバッティングとはどういうものか教えてくれています。

つまり、飛んでくる投球を見てその軌道を予測し適当な位置でボールを捉えられるようにバットを振る・・・
それが出来ればバッティングはOKなのです。

しかし、バットにボールが当たらない系の草野球の打者の多くはまず最初の段階でつまづいていると思います。

同じようなボールを何かで打つ球技、例えば止まってるボールを打つゴルフや球体のボールを平面的なラケットで打つテニス等と違い、球のボールを棒状でしかも直径が細いバットで打つ野球はよほど正確に球の軌道を予測していないとボールとバットを接触させることすら困難な競技です。

つまり打とうとする野球のボールは動いて打者に近づいているので自分のバッティングポイントにボールが来た時の位置を把握できないといけないということです。

これって簡単そうに見えて野球をやったことない初心者や動体視力の弱い人にはけっこう難しいことです。

最近のプロ野球選手は昔よく投げられていたドロップと呼ばれるカーブやアンダースローの投手を苦手にしている打者が多いと何かで読んだ記憶があります。
また、以前はメジャーで非常に有効だった日本人投手が使うフォークや縦スラもここのところかなり打者が対応しているようです。

これらは打者がその球筋を見慣れているかどうか・・・つまりその球の軌道を予測できるかどうかということだと思います。

コンピューターの演算処理でボールの軌道を予測するロボット君と違い人間の打者は自分の感覚や経験でボールの軌道を予測して打っています。
逆に言えば打者は見たことない球筋や予測できない球筋のボールを打つのは難しい(不可能?)ということです。

そして草野球には速い球、遅い球、山なりの球に良くわからないクセ球等いろんなボールを投げる投手がいます。

バッティングセンターだとちゃんとボールにバットが当たるのに・・・とか毎日素振りしてスイング固めているのに・・・
試合だと何故かボールがバットに当たらない・・・

なんて人はバットを振る前にボールの軌道が予測できていない可能性があります。

これに対しては、たくさんの打席に立っていろんな投手の球筋を見て経験値を上げることと今までの経験を基にボールがどういう軌道で来るのか意識してバットを振ることが大切だと思います。

ただなんとなく感覚的にスイングしてバットを出すのと、ボールの軌道を予測することを意識してスイングするのではバッティングの上達のスピードが違ってくるはずです。

私のチームの野球初心者の三振王にこのことを意識して打席に立つように言ったらみるみるバッティングが良くなったので試してみて下さい。

バッティング
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